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優美なる漆黒の線

挿絵や漫画といった方面で、私が一番好きな描き手は、この方。

皇なつき さん。

週末は、この方の漫画を読んでいました。

漫画家と言うよりも、イラストレーターとしての仕事を目にする場合が多いと思います。
漫画を読むとき、やっぱり第一に目が行くのが絵であり、それがいくら「面白い」作品であると聞いていても、絵柄が気に入らない場合には、なかなか手が伸びません。

彼女の名前を知ったのは、もうずっと前。中国史だか、中国ファンタジー系の書籍の表紙・挿絵で見て、一目惚れしたのが切欠でした。その後も、幾度となく、大判でイラストを多用したような中国史の解説書の挿絵でお目にかかることに。

…そうするうちに、すっかり皇さんのイラストに魅せられてしまいました。

引き締まった、力強さと繊細さを併せ持った黒のラインが印象的。
ちょっと水墨画のような、強弱のある線が独特です。そして、ちょっと渋い印象もあります。
歴史物特有の、布地をたくさん使った優美な衣服は、ドレープが細かな線でもって書き込みされていて、着物の柔らかな質感をそのままに感じさせるようで…細部まできっちり描かれています。
歴史物って、こういう衣装の優美さもまた魅力の一つですが、皇さんの絵はこの辺、素晴らしいです。

また、人物の顔がとても美しい。
黒目勝ちの瞳や口元が上品で、とても色気があるんです。見とれちゃうなーvv
流れる長い黒髪の描写もまた素敵…。

と、
自分のツボが詰まったような作家さんです。

男性は恐ろしく美形に、女性もまた、恐ろしく美人に…
ええ、美人が大好きです。
自分に無いものを求めたいのです(笑)

もしも、天女とか天人がいるとしたら、まさしくこの方の描かれるよーな感じで出でくるのでは…


少年漫画好きですから、ああいう漫画漫画したのも好きなんだけども。
心惹かれるとなると、やっぱりこういう絵柄だな~。
十二国記で有名な、 山田章博さんの絵柄も好きですね。ただ、ちよっと輪郭がボヤっとしてますけど。

この方の絵が好きで、内容如何というよりも、絵で即買いした漫画が、手元に三冊あります。
古本ですが。
そんなんだから、買っただけで満足してしまって、長い間絵を眺めるだけで、内容を放置してしまっておりました。なんと罰当たりな…

何気なく引っ張り出してきて、最近初めてマトモに読みました。


李朝・暗行記 (あすかコミックスDX)…朝鮮の李朝の、暗行御史が主人公のお話。

燕京伶人抄 (あすかコミックスDX)…京劇を巡る人々のお話。京劇役者の女形である洛仙が主人公。

燕京伶人抄 (2) (あすかコミックスDX) 女兒情』…中国の革命期の、女性たちの生き方を巡るお話。


どれも中国~朝鮮の歴史物。
しかも内容が、ちょっと見た感じではとっつき難い!!…それも放置の要因の一つだったり;
内容に書いたように、我々には少々馴染みが薄い時代の内容かと思います。
京劇なんて、中学の音楽の授業で見たきりだし。
そして絵柄!読みなれた、シンプルでシャープな線の漫画とは違って、味のある独特のラインなもんだから、初めて開いたときは少し戸惑いました。なんだか絵巻物~を見ているようで。

改めて読むと、良かったです。
全体的に暗い…。権力者の横暴に、辛い運命を定められた人、悲しい最期を遂げてしまう女性、と、なかなかに重たい内容です。一話完結型なので、読み易いかも。
歴史ものはやっぱりよいね。


一時ちょっと話題ではなかったかな…アメンオサ。
こんな漫画もありましたね。
新暗行御史 17 (17) (サンデーGXコミックス)新暗行御史 17 (17) (サンデーGXコミックス)
(2007/10/19)
尹 仁完

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絵が綺麗、って、高校の友人が買っていたけど、話題と言う程でもなかったかな…暗行御史についてはCLAMPも『新・春香伝』で描いてましたね。
暗行御史は水戸黄門的な感じなので、漫画の題材にし易いのかも。

皇さんのは、それらの作品よりももっと前に描かれたようです。
中には解説があり、女真族が登場するなど、皇さんの幅広い知識を感じます。

京劇のお話も。
京劇役者・洛仙がとってもいい人。しかも、女形だから美形だし(笑)
彼を中心として、悲しくも良い話が多かったです。
原色のド派手なメイクに、甲高い声…程度の印象しかなかった京劇だけど、ちょっと調べてみようかな。歌舞伎なんかと比べても、面白そうですね。


漫画に描かれた人物はもう、やっぱり文句なしに美しい!見つめずにはいられません…v
衣服も、漫画であってもその一コマ一コマが物凄く優美だし、建物、調度品なんてのも、細かくしっかり書き込まれてます。イラストや挿絵と、クオリティが違わないのが凄いですね。
背景で現れる人々の様子も、当時の雰囲気をよく出している…と思う。中国史はド素人だからなんとも言い難い部分ですが。
でもとにかく、凄くよく調べられているんじゃなかろうか。風俗とか勉強になりそうです。


表紙や扉のカラーも素敵でした!彼女のカラーイラストを見る機会は、実は今まであんまり無かったので…(本の挿絵でよく見かけていたので)
ぼかし加減が何とも言えず、淡い色使いが綺麗ですね。
朱のさした目元、指先が色っぽいのですよ。
これまた水墨画のような雰囲気で、渋めの落ち着いた色使いがとても素敵です。一枚の絵として飾りたくなります。

通常の白と黒のコントラストが映える絵柄だと思いますが、カラーだと繊細さが増す、と思いますね。


皇さんの作品に改めて魅せられてしまったので、他の作品も欲しくなってしまいました。
うーん、まだ結構買ってないのあるな。
上の三冊は、古本屋で100円で並んでいたので買ってきましたが…意外と古本屋の方が見つかりそう。


もう、ここまできたらデカイ画像を載せてしまおう。
続きから~にしておきます↓



皇なつき作品集「画趣」皇なつき作品集「画趣」
(2005/02/05)
皇 なつき

商品詳細を見る


ステキ~vv

欲しい欲しいと思いつつ、まだ購入してません ^^;

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本、音楽、漫画、アニメ、ゲーム、歴史が好きな社会人。

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