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フェルメール展 1

先月末、フェルメール展を見に行きました。

それはまあ、音楽でもそうですが、絵画のような芸術作品を、どんなに言葉を重ねて表現したところで、現物とはかけ離れるばかりであるとは思います。

そかし、時間を置くにつれて、作品の印象ががじわりじわりと強く濃くなるような…「行って良かった」と思える展示だったので、やっぱり記録しておく事にします。
まあ、自分もこんなラルクの感想ブログなんてのをやっているくらいなので、印象深かったものについては、記しておきたいなあと思ってしまいました。


久しぶりの上野でした。薬師寺展以来かな?
上野にくると、ほぼ100%国立博物館に行ってしまうので、今回は初東京都立美術館。あんなとこにあったのか…。

まず、「50分待ちです」という、職員さんの声に唖然…でした;
ディズニーランドか。 (地方人の発想でしょうが;;)

そうか、ここは東京。しかも、かの有名な日本人も大好きだというフェルメール。そして、展示終了日の迫る休日… そりゃ混むわな。
他に東京に来る予定があったからこの日にしけれど、やっぱり平日に来るべきでした。他の人に鑑賞されず、ゆっくり見たいもんな…
でも、並んだものの案外早く列が流れ、入場できました。


そして肝心の展示に関して。

フェルメールと同時代を生きた、同郷の画家の作品がまずはお目見え。
おお、フェルメールの作品にもよく見られるような出で立ちの男性、女性が…。同じモチーフを、別の作家が描いているような感じで、新鮮。画家が違えば、当然その視点も、題材も違ってくるわけで、彼らの生きた、“17世紀オランダ”の時代の景色が様々な視点から見られました。

○ヤン・ファン・デル・ヘイデン「アウデ・デルフト運河と旧教会の眺望」・「アウデ・デルフト運河から見た旧教会の眺望」
同じ風景を、15年の時を隔てて再び描いた作品。確かに、後者の方が不自然な点は無く、前者では黒々不自然に感じた橋の影なんかもなくなり、書き込みが細かく正確になっていて格段に質が上がったように感じました(シロウトの感想ですけど;;)。この後者「アウデ・デルフト運河から見た旧教会の眺望」が、特に気に入りましたね。空も、建物も、とても綺麗。
同じ作家の、しかも題材まで同じで、描かれた時期だけ違う絵画を、隣に並べて見ることはなかなか無いと思うので、興味深かったです。なんせ、これら2作品も、収蔵先は別なので…普段じゃお目にかかれないシチュエーションですね。

○ヘラルト・ハウクヘーストの描く教会内部の絵が印象的。白く、アーチを描く天井の描写は壮大で、勢いがあって面白い。見ていると、不思議な広がりや突き上がるような柱の縦高さを感じます。

○ダニエル・フォスマール「壊れた壁のあるオランダの街の眺望」
これは…壊れた壁越しの眺めだと思いましたが、爆発か何かで壊れた壁からの眺め…でした。なので、面白い画面であるのは確かなのですが、それだけでなく、これがちょっと衝撃でしたね!
フェルメールの絵を見ると、平和で落ち着いた作品が多いので、当時のオランダにそんな印象しかない(世界史に弱い私)かったですが、これはなんだか穏やかじゃなさそうですねえ;;
出展禁止になってしまったもので、別作家の「デルフトの爆発」という作品や、爆死…なんて解説があったのが印象深かったです。どんな時代&社会の背景だったんだろ。

○カレル・ファブリティウスの「歩哨」。こちら、ひときわ異彩を放っているような気がした。
ベンチに腰掛ける、疲れた出で立ちの兵士。俯いた彼の表情は、頭に被ったヘルメットに隠されて判らない。疲れて眠っているようにも見える。その横には、首輪を付けた黒い犬。背景の橋(?)には、通行人の足も見えて…静かなんだけど、銃を膝に乗せた姿や表情の見えない兵士からは、ちょっと不穏なモノを感じる。背景のブタの絵は、何かの象徴だとか聖書の何だとか…解説にありましたが失念。怠惰が…なんて言葉も解説にありましたけど、兵士=戦争のイメージと、しかも足を投げ出すようなだらっとした姿勢であるのに、何となく悲哀を感じました…。この絵も良かったです。

○ピーテルデ・ホーホの描く、優しい家庭の絵も素敵。小さい子が出てくるので、微笑ましかった。「食糧貯蔵庫の女と子供」…こちらの子供、スカートですが、服の襟など衣服で“少年”とわかる…と解説にありましたが、当時は少年もスカートっぽいのを穿いていたのかしらねえ。
彼の絵は、室内の女性を描いたものが多くて、フェルメールの作品に近かったように思います。ホーホの方が、生活感がある感じ。

そして当時の風俗をより一層知る事が出来た分、フェルメール作品を見る上でも、理解が深まったように思います。



さて、長くなってしまったので切ります。
次は、メインのフェルメール作品についてを書こうと思います。

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