FC2ブログ

ひとっぷろ浴びて

ひそかに銭湯を愛する私。
…いや、別にあんまり知識もないし、銭湯巡りを敢行するだけの銭湯マニアでもありません。
ただ、たまに広いお湯に入ってノビノビするのが好きなんです。
400円以下で楽しめる温泉気分。
流行のスーパー銭湯ってのは利用したことがありません。行ってはみたいんですけどね。
街中の、地域の人の生活の一部になっている感じの、ああいう銭湯って良いと思うんです。

で、たまたま見かけて借りてきたのはこちら。
銭湯遺産銭湯遺産
(2007/12)
町田 忍

商品詳細を見る

おじさま方の裸の背中がまぶしい…

日本各地のそんなイイカンジな銭湯を、豊富なカラー写真と短い解説で紹介。
我が地元の銭湯もありました。今度行かなきゃね。
それにしても、目に付くのは“廃業”の文字。
本を開いて、「ここ良さそうだ」と思った銭湯が、軒並み廃業されているよう。残念だなあ…
“銭湯遺産”という題名ですが、銭湯文化というのもまた、日本の近代文化の一つですよね、きっと。
そういう物が姿を消しつつあるのは、やっぱり寂しく感じます。
それと、銭湯にも時代によって形の変化や、地域によっての形態の差ってあるんですね。面白いな。


しかしです。残念なことに、私が下宿先で親しんだ松本の銭湯は、一つも紹介されてなかった。
銭湯の本なんて見てたら、自分の銭湯エピソード(なんだそれは)を思い出したので、書いておきます。

銭湯というものを、大学に入るまで利用することはありませんでした。
大学のアパートは、家賃は安いけど勿論風呂付でしたが、近所にある銭湯がどーーしても気になってしまって、意を決して行ってみる事にしたんです。
ほんの3年前くらいになりますか。

銭湯のイメージって、富士山に風呂上りのコーヒー牛乳とか、そんな漫画のイメージしかないんですよ。
取りあえず、タオルと石鹸、洗顔と、シャンプーなんかを袋に詰めて出かけました。
よく桶を持って行く人もいる気が(漫画とかテレビで見ると)したのですが、いかにも入る気満々な気がして、なんとなく恥ずかしくて。持参しませんでした。

準備して、いざ浴室に入ろうとする時、早速障害が…
そうです。洗顔石鹸やらシャンプーやら石鹸やらタオルやら、道具が多すぎて片手で抱えられない。
でも、風呂場の引き戸も開けなきゃだし…
こまった。

ここで知恵があるんですよ。銭湯初体験の自分には、感動すら覚えました(笑)
荷物、みなさんどうしてんだろう…と洗い場の方に目をやると、みなさんカゴを持参していたんです。
百均とかで売ってるプラスチックのカゴに、シャンプーやら諸々を詰めて行くと。
カゴだから水がかかっても水切れがいいし、プラスチックなら濡れても平気。
なるほど~!と、妙に感心したのをよっく覚えてます。
銭湯に親しんでいる方には、当然のことかもしれないですけど(笑)

初銭湯は、広々としていて気持ちがよく、見も心も暖まる思いがして、とても良かったです。
何より気分転換になる!マイナスイオン効果だろうか…(銭湯のポスターに“マイナスイオンでリフレッシュ”的な事がよく書かれていた)

それ以来、すっかり銭湯が好きになりました。
ってもお金もかかるし手間なので、月1回とか、2週間に1回程度しか行きませんでしたけど^^;


よく行っていたのが、城の側で、街へ抜ける裏通りにあった、すごくレトロな銭湯。大正時代が創業だったか。
その外観は、“アールデコ”と言う様式らしいです。
…余談ですが、私が4年以上を過ごした松本は、こういうレトロな洋風建築が多いので、お好きな方は良いですよ~。是非出かけてみてください。

何でも鉱泉…温泉らしいのですが、真偽は如何。
しかし、ここの銭湯はお湯の温度が高く、格別暖まる気がしました。湯を飲めるように給湯口にカップも置いてあったし(ちょっと怪しい)
下駄箱も鶴と亀の金具がレトロな年代物で、もう出入り口から「男性」「女性」で分かれる方式。
脱衣場の天井もまたナントカ様式で、松本には今二件しか残っていない(ここと、廃業した病院)らしい。ヨーロッパからの輸入品みたいです。

当時の看板娘は、90歳のおばあちゃんでした。
初めて行ったとき、番台ででっかい音でNHKのバラエティー番組を見ていて、「お願いします…」と声を掛けたのが聞こえたかどうか不安になるほど。あんまり動かないし、一言も喋らないし…

先に脱衣場にいたおばさんの言葉が面白かった。

「このばあさん、もう90にもなるけど、お金のことはしっかりしてるんだよー!私が間違えて100円足りなかったら、「姉さん、足らないよ」って言って!」

…このおばあちゃん、きっちり番台守って(?)いるんだね…
そのおばさんの話で、このおばあちゃんの年齢を知ったんですよ。90歳でかなりしっかりしてるなあと。

お嫁さんらしい、50歳位のおかみさんと交代で番頭をしているようでした。

一年かそこら後、この銭湯の前を通ったときに、お葬式の花や喪中の紙が下がっているのを目にしました。詳細はわかりません。
しかし、その後何度かその銭湯に足を運んだのですが、番台で会うのはおかみさんばかりであり、おばあさんには会えませんでした。

見知らぬ人とでも、脱衣場から出るときは「おやすみなさい」と声を掛け合う。
そんな素敵な空間でした。


自転車で行ける範囲に5件銭湯があったので、それらは全部まわってきましたよ。
あの冷凍庫のような、恐るべき極寒(地元はここまで寒くなかったので)の冬にこの銭湯は、格別の癒しでした。

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://kumogakure9463.blog79.fc2.com/tb.php/481-d709cfb6
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

雲隠

Author:雲隠
本、音楽、漫画、アニメ、ゲーム、歴史が好きな社会人。

L'Arcから始まりまして、ヴィジュアルな音楽に興味があります。

黒くて綺麗なのが好きです。

hyde贔屓ですが、yukihiroも気になる…

最近はemmureeが熱い。

よろしくお願いします。


◆ブクログ◆


ひとこと









カレンダー(月別)

10 ≪│2019/11│≫ 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近の記事/コメント

月別アーカイブ

リンク

ブロとも一覧

ブロとも申請フォーム

最近のトラックバック

ブログ内検索

ただ今…

現在の閲覧者数:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

くにとり

カテゴリー

Copyright © 雲隠