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密教美術展

例の、上野で開催されている『空海と密教美術展』に行ってきました。

帝釈天の主にファンなわけですが、密教美術自体かなり興味があるため、ずっと楽しみにしていた企画。
平日に休み貰って行って来ました。

地方人の感覚からしたら、平日なのにだいぶ混んでいるなと感じましたが、入場で待たなかったし、中もおしくらまんじゅう状態でもなかったので、やはり空いてはいたのかも。

期間限定公開の三鈷杵も見たかったし、入れ替えがもあるので、8月の段階でまず1回行っとこうと思いまして。


それはまあ、かなり濃密な空間でしたね。
経典から法具、仏画、仏像、曼荼羅。

東寺の曼荼羅、一番有名な彩色のがありますが、あれは東寺に行ったからと言って必ずしも見られるものではなかったと思います。今回は、入れ替えはありますが両方とも展示されるので、これだけでもかなり貴重だと思う。


ことに仏像の豊富さには胸躍った。

東寺の仏像もたくさん来ていましたが、醍醐寺や他の寺院の像もたくさん来ていました。醍醐寺、実は行ったことが無いんですよ。
ちょっと中心地から遠いので、京都行っても一度もそこまで足を延ばしたことが無いんですよ。仁和寺の五大明王…!これは良かった。どれも綺麗な像です。
大威徳明王の牛だとおもうんですが、可愛かったな。某漫画のチ○ッパーみたい。


仁和寺の阿弥陀如来も見られて良かった。仁和寺は行ったことがありますが、堂の中には入れなかったので。皇室縁の寺の像らしく、やっぱり上品で柔らかい感じ。

東寺の仏像達の中では、結構早い段階で、兜跋毘沙門天に迎えられました。
こんなところで、こんな主役クラスが来て良いものか(笑)

兜跋毘沙門天というのは、通常四天王の一つとして奉られている毘沙門天(多聞天)とはちょっと違う姿をしています。
大きな冠を被り、武器を持ち、鎖状の鎧を身に纏って、海老籠手という蛇腹みたいな籠手を付け、足元は地天女の手のひらで支えられ、ニランバとビランバという邪鬼を従えた姿で表現さている独特なもの。
東寺のはその昔、羅生門の楼上で奉られていたそうな。中国で造られた像らしく、顔つき、身体の表現なんかもかなり独特。異国の様相。

伝説によると、突如として出現、なんて表現をされているんですが、こういう表現が非常に謎めいてて面白いんですよね。それはどういうことだと。そして、数々の伝説の残る羅城門に奉られてたらしい、っていうんだから、ますます興味を引かれます。


自分もこの像は、東寺の宝物館で何度か拝観してますが、若干遠いんですよね。見られる位置が。
今回はかなり接近でき、しかもぐるりと回れるため、よくよく見物できました。
足下の、にらんばとびらんばが、腕組みなんかして愛嬌があってカワイイよ・・・

しかし改めて見ると、この像のスタイルの良さは抜群ですね。
くびれた腰をややひねっているので、余計に細く見える。仏像って結構円満な、ふくよかな表現されていていることが多いけど、こちらはお腹もしゅっとしてスリム。腰の位置が高くて、足が長い。やはり、なかなか日本の像には見られない造形なのかもしれない。
見開いた目が異国風の顔立ちを際立たせ、エキゾチック。耳飾りもお洒落だ。

仏教美術というのは、それぞれを表すのに形状があらかじめ決まっていて、薬師如来なら薬壷持ってるとか、千手観音なら手がいっぱいあるとか、不動明王なら羂索持ってるとか色々、一定のカタがあるもんですが、それが時代
や地方、つくり手なんかによって違っているものがあって、そこが面白いように思う。

京都の仏像は、かなり像作成が盛んになった後の物が多く、しかも大寺院の多い中心地だから、綺麗にまとまっている像ばかり。だからこそ造形が素晴らしく、美しくてとてもいいんだけども、それだけ個性的、ではないような気もする。まとまりすぎているというか。

そこを行くと、奈良のどどーんと大きい像や、地方で大切にされて来た仏像なんかの方が、味があって面白いようにも思えるんだよね。

そう思うようになったのは、この展示が切欠であったんですが。


しかし何だかんだ言って、東寺の平安初期のこの密教仏群は大好きです。


んで、最後の部屋の「仏像曼荼羅」。ここは東寺講堂の立体曼荼羅の像をこんなに持ってきちゃっていいんか!と思ってしまった。8体も来てるんだもの。
展示も、広く横長に取った空間に、東寺講堂に安置されているのと同じ位地に配置され、羯磨曼荼羅の雰囲気が出ていました。

手前の梵天にご挨拶。そっと延べられた右手が素敵。この像も、私はかなり好きなんですが。。。
ふっくらした滑らかそうな身体、腕が優美。顔立ちはやや険しいけれど、花を持つ手や伸べられた手の柔らかさで、そんなに厳しい印象は無いと思う。これは素敵ですよ。

そして、次はまっすぐ帝釈天へ。さすがというべきか、一番人が群がってたよ。
私も周りをぐるぐる何周もして、正面で拝んで、斜めで拝んで、離れ難いもんでした(笑)
近いと一層、男前で惚れるよね。。。
近くで見て思ったけど、象の造り込みもかなり凄い。細かい。

この像とも、こんなにお近付きになれる日が来るなんて。。。お堂で拝観するのが一番ですが、こうしていつもは見られないような…仏像と仏像の間で拝観できるという体験が出来るのは、こういう企画ならではですね。


しかし帝釈天の周りは特に人が多かったです。一番手前の梵天は、人が少ない。
ちょっと、、、梵天も、もっとよく見てみてくださいよ・・・!!(こころのさけび)


あと、大威徳明王が来てくれたのが嬉しかった!
この像、ほんと怖くてですね。
多面多臂の像というのはかなり多いんですが、大威徳明王は、足もたくさんある!!!

すさまじい・・・

3本3本の計6本。もはやどう動くのか不明。牛に乗っているんですが、その牛の顔も怖い。
夢に出そうなほどの様相で、迫力満点なんです。

東寺では、この像は、明王部として、不動明王を中心とし、4方を他の明王像が囲む配置で祀られていますが、その中で左奥に安置されているんです。奥なのでもっと近くで見たいなあと思っていたんですよね。
改めて足元とか、じっと見てしまったなあ。

もう一体、降三世明王も。こちらはシヴァとその妻を踏みつけている、エピソード的にも興味深い像なんですが、その足元の2体の様子がよく見られて良かった。



この企画展、もう1度行く予定なので、今回はこの辺で感想止めときます。
すごいボリュームなので、興味ある方も無い方も、せっかくなので出かけてみてはいかがでしょうか。

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