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コクリコ坂から

父上から映画の券をもらったため、久しぶりに映画に行ってきました。

「コクリコ坂から」


前作「ゲド戦記」ではあまり評判が芳しくなかった、宮崎吾郎氏監督作品。
ゲドはいたるところで酷評されているのを見ましたが、個人的にはそんなに嫌いじゃなかったんですよね。まあ、言葉足らずなところや、特に後半とかちょっと展開速いし意味わからんてな部分はあったけど。


「コクリコ」なんて耳慣れない言葉と、ポスターの女の子の衣装、雰囲気から、異国(ファンタジー)の物語かと思いきや、少し前の日本が舞台とのこと。ジブリの中では、「おもひでぽろぽろ」が比較対象となるのだろうか。感想をぽちぽち見ていると、よくその作品名を目にする。
おもひで~の方では、主人公の回想シーンにおける時代背景的には、確かに近いのだろう。
もっとも、扱っているテーマが全く違うように思うので、何とも言えない。


このお話はとてもシンプルであり、王道。だからこそ安心して見られるし、素直に面白いと思った。
盛り上がりどころもしっかりあり、ハッピーな終焉は見ていてやはり心地よい余韻が残る。とても爽やかだ。
自分は結構、好きですね。

宮崎駿氏の、最近の作品(ハウルとか千と千尋とか…)よりは、個人的には好きです。
それは、一つに、お話に様々な要素を詰め込みすぎないシンプルさだろう。
そしてもう一つ、登場人物達の思いが、ストレートに伝わってくるからだと思う。


この物語には、2つの大きなお話がある。
一つは、少女と少年の恋。
そして一つは、カルチェラタン解体への反対運動という、一つの目標へ向けてみんなで力を合わせること。


主人公の海ちゃんは、父親がいない女の子。母親は仕事で多忙であり、一人で自分の家である下宿を切り盛りしている。朝早くから一人起き出して、身支度を整え、朝食の準備。父親の遺影に水と花を備え、毎朝掲げる旗は、誰のためか…。
よどみなく、淡々と繰り返されているであろう日常が、この場面からだけでもよく伝わってくる。

そんな海ちゃんがとても健気で可愛らしいんだ。

下宿人達も、皆楽しげなキャラばかり。
とぼけた画家(のたまご?)、酒飲みの派手な姐さん、医学生…などなど。
みんな女の人ばっかりだけど、一番年下と思われる(海ちゃんの妹が正確には一番下だけど)彼女が、学校行く前にキッチリ朝食用意してる姿は感動モノだよ…エライ!!

やがて、学校でカルチェラタン解体の抗議運動を行う、新聞部の少年と出会うわけだ。

この2人のカンジも、実に可愛らしいというか…甘酸っぱくてよろしいですね。


「カルチェラタン」というのは、古の美しい建物。文化系サークル棟として使われていて、ホコリだらけのゴミだらけの、男子学生ひしめくナンとも怪しげな建物なんだけど、それがとても楽しげなんだよね。
そんな建物が取り壊されるというのだから、カルチェの住人達は猛反対。学校側と真っ向対立しているわけです。


学生運動とか、過去の、学生がまだまだ熱い思い…夢とか、希望とか、信念とか、そういうものを十分に抱いていた時代。
今はそうじゃない、ってわけじゃないけど…だいたい自分だって2、3年くらい前まで学生でしたけど、大学全入時代となった今、どれだけの人が目標を持って、日々生活をしているのだろうか。学生である、目的は何か?明確な答えのある人は、案外少ないように見える。
そして、そんな意識の背景には、暗く重たいものが所以しているようにも見える。不景気だ円高だ震災だ…と、就職状況も苦しい今、「コレのために学ぶのだ」という、夢を抱くのも難しいような気がしてしまう。

この作品に描かれているのは、東京オリンピック前…すなわち、高度経済成長期。
当時のことは勉強不足でよくしらないんだけど、世相が上向きだったから、人の心も自然とそうだったんじゃないかなあと思います。
まさに、「古きよき時代」っつーやつだろうね。
現代が失ってしまった、‘熱’のようなものが感じられる時代。


カルチェを守ろうという動きに海ちゃんが加わり、次第に多くの女生徒をも巻き込んで、一大運動となる。
わいわい掃除する様はスゴク楽しげ~。学生よいねえ。
これらの運動に動かされ、生徒の殆どがカルチェ存続に賛同し、やがて学校を司る、大人を動かす…。
こうして一つのコトに、皆で目標持って進めるのは、羨ましくも思えます。


カルチェラタンをめぐるシーンを見ていて、真っ先に思い出したのは、この作品。

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旧制高校のトンデモ話は、今となっちゃ「ホントかよ!?」と思うけど、あんまりにも奇人変人、トンデモ過ぎて、返って面白そうだな~と思う。当時をチョット羨ましく思ってしまう。面白本ですよ。

この辺の本を読むと、なんとなくこの物語で起きている紛争について、雰囲気を理解できそうな気がするなあと思います。
カルチェラタンの住人は、この本に出てくる人たちに似ている気がするのですよ。
イカツイ顔で哲学を朗々と語る男子生徒とかね。


しかし、海ちゃん、俊くんが「兄妹かもしれない」…というのは、若干中途半端な気がする。

いや、コレがなきゃ波乱も無いしほんっと、平坦なお話で、ラストのちょっと泣けそうな、盛り上がりシーンもないわけですが、何だかとってつけたような感じがしなくもない。
話の重要な要素の一つであるとは思うけど、こいう泥沼になりそうな設定が、自分はあまり好きではないからかしら。
ラストも、そういうことでいいんだかダメなんだか、ハッキリしていないといえば、いないんですよね。

まあ、私は素直に、兄妹じゃなかったんだと思っていますが。


俊くんの友人、生徒会長の眼鏡キャラは、あれ個人的に良い眼鏡だと思いますがどうですか。
しゅっとスマートに、紳士な眼鏡。桜蘭高校~の鏡夜せんぱいをもっと優しくマトモにしたような(変な例えだな)。ボランティィィアとか、突然校歌唄いだしたりとか(笑)ネタ的にもいいような気がするよ。

まあ、私は眼鏡属性じゃあないんですけどね。



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Author:雲隠
本、音楽、漫画、アニメ、ゲーム、歴史が好きな社会人。

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